- 2023.10.31
- 著作権の豆知識
著作権保護期間についてのおさらい
現在の著作権法(2018年施行の改正法)の著作物保護期間は著作者の死後70年です(例外を除く)。
死亡した翌年の1月1日から起算してちょうど70年間(12月31日まで)が保護期間となります。
ただし、海外の著作物のうち、第二次世界大戦での戦勝11か国(連合国)の国民の著作物については、日本との戦争期間(開戦から平和条約発効まで)は著作権が保護されていない期間として、敗戦国ペナルティー(戦時加算)で10年超の保護期間を加算することになっています。
保護期間については、その時代により改正されており、保護期間が続いている限りは法改正で期間が変更となっても、期間の長いほうが優先されます。
ただ、保護期間が一度終了したものについては復活はせず、パブリックドメインとして知的財産権は消滅したままです。
小説などの文章の著作物を例にすると、
旧著作権法(1899年制定)~1969年12月31日
保護期間:死後38年(1931年までに亡くなった人が対象)
現行著作権法(1970年1月1日施行)~2018年12月29日
保護期間:死後50年(1967年までに亡くなった人が対象)
現行著作権法改正法(2018年12月30日施行)
保護期間:死後70年(1968年以降に亡くなった人が対象)
となります。