株式会社ブルームーン

著作権の豆知識

COPYRIGHT'S TIPS

2017.10.30
著作権の豆知識

2017年度オーファンワークス実証事業

昨年に続き、著作権の権利者団体(9団体)で構成する「オーファンワークス実証事業実行委員会」が平成29年9月から始まっています。

http://jrrc.or.jp/orphanworks/

著作権者不明の著作物(オーファンワークス)を利用したい場合、文化庁の裁定制度へ申請すれば使えるようになります、という制度の後押しをするこの実証事業。
弊社でも昨年に続き、オーファンワークス事業を通して手続きされている案件を検証してみました。

「英文、また大学入試問題に使用された和文・英文」が8案件出されていました。
まずは、書類の不備があって、おそらくエクセルで作成された表が1行ズレていました(重要な著作者情報部分)。
そして、ちょっとだけ内容を確認したところ、案件の半分くらいは権利者を追いかけられるのではといったものでした。

英文申請の場合、メールを出しても返事がなかなか返ってこなかったり、出版社の統廃合が激しくて権利の所在を追いかけるのに時間がかかるケースもあります。
しかし大抵の場合、時間をかければ権利者が判明します。

これまで裁定制度に出された入試過去問題(英文)は、おそらく利用者側の都合で

『校了までに間に合わないからとりあえず裁定制度に出しておく』

というオーファンワークスとはいえないものも混ぜて出されているのではないでしょうか。

平成28年2月に裁定制度が改正され、「一度裁定を受けた著作物等をより利用しやすくするため、これらの著作物等について権利者捜索の要件を緩和」となりました。
本来オーファンワークスでないものが一度裁定を受けてしまうと、権利者を確認する努力をしなくても利用できてしまうことになりかねません。
そして、権利者側の立場であるはずの著作権の権利者団体(9団体)がそれに加担する、という構図になっているのではないでしょうか。

この事業がどうなるのか注目です。

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